6.下肢末消動脈疾患

疾患概要

下肢末梢動脈疾患の症状は、下肢の動脈にプラークができて狭くなったり閉塞したりして血流が停滞しておこる病気です。

症状

下肢末梢動脈疾患の症状は、足の冷感やしびれ、歩くとふくらはぎが痛くなったりしびれたりし、休むとよくなる間欠性跛行(かんけつせいはこう)や安静時疼痛があり、重症となると潰瘍や壊疽等難治性の傷ができます。

冷感・しびれ感
Fontaine Ⅰ度

間欠性跛行
Fontaine Ⅱ度

安静時痛
Fontaine Ⅲ度

潰瘍・壊疽
Fontaine Ⅳ度

検査

代表的な検査に血圧脈波があります。肘と足首の血圧を同時に測定し上記の計算式で計測します。 透析患者さんは高めに測定されますので注意が必要です。

治療

下肢末梢動脈疾患の侵襲的治療としての、バルーンやステントを使用した血管内治療と人工血管を使用したバイパス手術があります。 しかし、最も重要なものは薬物療法と運動療法であり、動脈硬化の危険因子である糖尿病や脂質異常症等の管理による再発予防です。