リハビリテーションのご案内

当院のリハビリテーション科の施設基準は心大血管疾患リハビリテーションⅠ、呼吸器疾患別リハビリテーションⅠ、運動器疾患別リハビリテーションⅡ、脳血管疾患別リハビリテーションⅢの基準を取得しています。また、訪問リハビリテーションも行っています。
医師2名、理学療法士5名で、1階の心臓リハビリテーション室と5階のリハビリテーション室にて、入院・外来での各リハビリテーションを実施しております。

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療法別リハビリテーション

理学療法

様々な問題(病気、高齢、障害など)によって運動機能が低下した状態にある人々に対し、

  1. 運動機能の維持・改善を目的とした運動療法、温熱、電気、水、光線などの物理的手段を用いて行われる物理療法
  2. 日常生活での様々な活動に起因した日常生活活動(ADL: Activity of Daily Living)訓練を総合的に実施する治療法

これらを用いて行う治療法のことをさします。
当院ではADL(日常生活動作活動)を阻害している原因を検査・評価して抽出し、その原因に対して上記の手段を用いることで回復を促し、自立した日常生活や社会復帰が送れるように支援致します。

疾患別リハビリテーション

心大血管疾患リハビリテーション

当院では平成20年より心臓リハビリテーションに取り組んでおり、心臓リハビリテーション指導士や、心不全療養指導士等専門資格を有するスタッフが在籍しています。主に心不全、心筋梗塞、開心術後、末梢動脈疾患等を有する方に対して、薬物療法、食事療法、運動療法等を含めた包括的心臓リハビリテーションを行っています。心臓リハビリテーションを行い、心機能の改善、病気の再発予防、生活の質の向上、生命予後の改善を図る事を目標として取り組んでいます。

当院の特徴として、心肺運動負荷試験(CPX)を用いた検査を行うことが出来ます。心肺運動負荷試験を用いた検査の結果を基に運動処方を行うことで、より安全に運動療法が行えます。また、心肺運動負荷試験は他にも様々な目的に使用することが出来るため、定期的に心肺運動負荷試験を行うようにしています。

心大血管疾患リハビリテーション

呼吸器疾患リハビリテーション

呼吸器疾患(肺炎、慢性閉塞性肺疾患、気管支喘息、間質性肺炎、人工呼吸器等の方)や外傷によって呼吸器に障害が生じた方に対して、可能な限り機能を回復あるいは維持することで症状の改善し、自立した日常や社会生活を送れるように継続的に支援します。

主に、呼吸訓練、排痰訓練、リラクゼーション等のコンディショニングや、日常生活を踏まえて運動療法を行っています。また、医師を中心とした人工呼吸器チームで定期的に検討しながら、離床訓練や呼吸訓練、人工呼吸器離脱訓練等を行っています。

心大血管疾患リハビリテーション

脳血管疾患リハビリテーション

脳梗塞・脳出血・くも膜下出血などの脳血管疾患等の中枢神経疾患、パーキンソン病等の神経疾患、失語症・認知症等の高次脳機能障害を有する方や、寝たきり等の活動性低下により生じる廃用症候群を有する方に対してリハビリテーションを行います。

基本動作訓練、応用動作訓練等を行い、対象者のADL(日常生活動作)やQOL(生活の質)の改善・向上を図ります。

介護保険を持たれている方には、介護保険を利用してより快適な生活が送れるようにお手伝いをします。

理学療法

運動器疾患リハビリテーション

運動器疾患(骨折、変形性関節症、腰痛や頚部痛、五十肩など)を対象にリハビリテーションを行います。

リハビリテーションでは、関節可動域訓練や筋力増強訓練を行いながら、基本動作訓練や応用動作訓練を行い、対象者のADL(日常生活動作)やQOL(生活の質)の改善・向上を図ります。また、人工関節置換術後のような禁忌肢位・動作がある場合は合わせて指導を行います。

介護保険を持たれている方には、介護保険を利用してより快適な生活が送れるようにお手伝いをします。

理学療法

リハビリテーションの流れ

1.各療法士の決定

担当医師よりリハビリテーション指示があり、担当理学療法士(PT)を決定します。

2.評価

対象者の身体機能評価(徒手筋力検査、関節可動域検査等)や、精神心理評価も合わせて行い、総合的に対象者の状態を評価します。また、運動耐容能の試験として心肺運動負荷試験(CPX)を行うこともあります。

理学療法士は検査・評価を基に多職種カンファレンスにて現状と今後の方針を報告し、多職種と情報の共有を行い、包括的リハビリテーションを行います。

3.治療

疾患により治療方法は様々ですが、運動療法を軸として、血圧や脈拍数、心電図モニター等を管理しながら、対象者に必要と考えられるリハビリテーションを提供します。また、身体機能面だけでなく、精神的に寄り添いながらリハビリテーションを行っていきます。

4.退院へ向けた準備

退院するにあたり、家屋調査の実施や試験外出・外泊、介護保険の利用等を理学療法士や看護師、地域連携室等の多職種で連携しながら検討していきます。

具体的には

  • 自宅環境の調査し、改修や介護サービス利用を検討。
  • 疾患や生活に応じた生活、動作指導
  • 退院後の治療計画の検討
  • 試験外出や試験外泊の実施
  • 福祉用具の選定
  • ご家族(キーパーソン)への介助、介護方法の指導
5.退院

在宅生活に復帰する際の留意点などを、ご家族を含め退院後に関わりを持つ方々との間で共有し、無理なく安心した生活が送れるよう支援します。

訪問リハビリテーション

退院後も継続したリハビリテーションが必要と判断されているが、通院が困難な方に対して、当院の理学療法士がご自宅まで出向き目的に応じたリハビリテーションを提供します。また、ご家族への介助・介護指導や、環境整備、福祉用具の選定等も行います。

定期的に医師やケアマネージャー等の多職種で会議を開催し、情報共有を行いより良いリハビリテーションが提供できるようにします。

訪問リハビリテーション
利用までの手順

対象者

要介護認定を受けている方(要介護1~5の方、要支援1~2の方)

※その内40歳~64歳までの方は要介護状態の原因が16種類の特定疾病による場合
主治医からリハビリテーションが必要と認められている方

  1. 1.介護保険申請
  2. 2.担当ケアマネージャーの決定・ケアプランを作成
  3. 3.必要なサービス内容の検討
  4. 4.主治医の診察・リハビリテーションの指示
  5. 5.訪問リハビリテーションの開始

※リハビリをご希望の方、詳細をお聞きになりたい方は下記までお問い合わせください。
お問い合わせ TEL.096-354-5885 FAX.096-354-5859 受付/9:00~17:30(日・祝日休み)